現代文の文学的文章の記号問題は、文末から考える消去法! 

 現代文の共通テストや私大過去問の小説の記号問題で困っている人。記号問題って、記述と違って部分点もないし、当たらないと点数が入ってこないですよね。しかも国語って、問題数が少ないので、外すと結構な失点になりますよね。

 

 でもだからこそ、1問でも多く当てて、一気に他の人と差をつけたいところですよね。今回は記号問題を解くためのポイントをお伝えします。当たり前のことなんですが、改めてしっかりと考えてみましょう。

 

1)記号問題は消去法で解こう

 まず大前提、記号問題は消去法で解くというのが原則です。なぜだかわかりますか? 記号問題に「正しい答え」はないからです。そもそも国語というのは、本文の「作者」と記号問題の「作問者」は別人です。だからこそ、国語において「正しい答え」というのは、「本文の丸写し」になります。でも本文の丸写しの選択肢があったら、全員がそれを選んでしまいます。だからこそ、問題を作る人は、言い回しを変えたり、遠回しな言い方したり、否定形を用いたり、本文の内容をごちゃ混ぜにしたりとさまざまな工夫をして、誤った選択肢と正しい選択肢の識別を難しくします。

 だから、記号問題では「正しいものを選べ」ではなく、「最も適切なものを選べ」と言われているのです。ではどうやって解くのか、もちろん本文の内容から遠いものから順番に切っていく「消去法」を用いるしかないのです。

 

2)根拠を持って選択肢を切っていこう

 じゃあ間違っていると思う選択肢を切っていこう! ってなるわけです。ところがですよ、これを適当にやってしまう人が多いのです。

 記号問題は根拠を持って選択肢を切らないと意味がありません。まあ簡単な問題ならテキトーに切っても当たるんですが、皆さんが目指してるのは逆転合格でしょ? 難しい問題をとりに行かないといけません。

 選択肢を切る際には、必ず間違っていることに線を引きましょう。どこが間違っているのか根拠を目に見える形にしましょう。根拠を持って答えたものは絶対に間違えません。数学の方程式の問題で最後に代入してあっていたら絶対大丈夫ですよね! それと一緒です。根拠を持って答えていれば絶対に大丈夫です。

 

3)選択肢は文末から見ると切りやすい

 ところがどっこい、現代文のセンスがない人は、やはり選択肢を切れないのです。どれも合っているように見えてしまったり、どれも間違っているように見えてしまうのです。今、「わかる〜」って思った人、ここからがチャンスです!

 選択肢を読むとき、当たり前ですが上から順番に読みますよね。問題はそういう想定で作られています。だからこそ裏をかいて、まずは文末を見てみましょう。小説の選択肢は「〇〇だったので、▷▷の気持ちになった」みたいなパターンが定番ですよね。冒頭から見るとややこしいものでも、冷静に「▷▷の気持ち」というところを見ると、半分くらいまで切れることが多々あります。

 

 ということで、明日から記号問題はこだわって解きましょう!