日本史や世界史で受験するみなさん、並べ替え問題に苦戦したことはありませんか? あれってよく「流れを押さえれば解ける」なんて言われますけど、どうですかね? 私の結論を言いますが、年号は「覚えるしかない」です。
例えばですが、以下の並べ替えをしましょう。
世界史選択でも日本史選択でも解ける問題にしました。さあどうですか?
こういった問題は、さすがにできて欲しいです。まあ歴史のストーリーがいえるかどうかですよね。
日本と清は、朝鮮をめぐって対立し、日清戦争に発展した。結果は日本の勝利で、翌年に下関条約を結び、ここで台湾・遼東半島・澎湖諸島が日本に割譲された。しかし、南下政策を行なっていたロシアはフランスやドイツを誘って日本に対して遼東半島を中国に返還するように迫って日本はこれに応じた。ただしその後ロシアは遼東半島を租借し東清鉄道の建設を始め、日本との関係はさらに悪化。最終的に日露戦争に発展した。
こうした流れを覚えていれば、年号なんて一つも覚えていなくても解けますね! 答えは、④、②、①、③になります。
ただし、こういった並べ替え問題はどうですかね。
①樺太・千島交換条約 ②日朝修好条規 ③日清修好条規 ④琉球処分
かなり厳しくなるんですよね。明治初期の対外関係になります。世界史選択の人はやや細かいですが、ご容赦を... ①は日露関係、②は日朝関係、③は日清関係、④は沖縄関連と、どれもベクトルがバラバラなんですよね。こうなってくると年号を覚えるしかありません。
①は1875年、②は1876年、③は1871年、④は1879年になります。こればっかりは年号を数字で覚えなければ解けません。
「歴史は流れを覚えれば大丈夫」というのは、あくまで幻想です。残念ながらある程度の年号は覚えなければなりません。だからといって地獄みたいに全て覚えるのは、さすがに嫌ですよね? もうちょい年号はすらすら覚えていきたいものですよね? そういうときにおすすめの参考書があるので紹介しておきます。
「元祖 世界史の年代暗記法」「元祖 日本史の年代暗記法」(旺文社)です! いわゆる「語呂合わせ」が大量に載っているという、まあくだらないと言えばくだらない参考書です。これである程度の年号は覚えて行きましょう。ちなみに、日本史の資料集の巻末にあるような年表の年号を全て覚えるのは頭悪いですよ? あくまで記憶するのは最低限でOKです! この本に載っているもので十分ですからね!